現在完了 「差し迫ってくる」イメージ

現在完了は完了、経験、継続、結果の用法を学校で習いました。現在に意味の中心があります。

現在完了の基本イメージは「迫ってくる」です。

今現在に向かって、ぐぐっと迫ってくる感覚、それが現在完了です。
It’s just stopped raining! ちょうど雨がやんだ。
今まさに雨がやんだことを示唆します。

It stopped raining. 雨がやんだ
過去形は現在完了と比べて一気に遠い、今の感覚から離れた出来事という感覚になります。

現在完了は今まさに迫ってくる感覚、過去形は遠いつかめないどこか一点にある過去のようなイメージです。

経験のイメージは「過去の出来事を今現在取り入れている」という意味合いになります。

経験ではよくeverが使われます。everは「いつのことでもいい」ことを意味するので疑問文でよく使われます。
そのため普通の文で使うと不自然になります。
I have ever eaten frog.(×:いつのことでもいいけれど、カエルを食べたことがある。)
neverは「どの時点でも~ない」という意味なので、「一度も~したことがない」という意味になります。

過去からずっと続いてきた状況を今取り込んでいる「迫り来る」感覚こそが現在完了です。
We‘ve been partners for 10 years. パートナーになってから10年になる。

過去形にすると一気に遠いイメージになります
We were partners for 10 years. 10年間パートナーでした。

過去から現在まで続いている感覚をしっかり掴みましょう。
過去形は今との関わりが無い表現で、
現在完了は今に続いている表現です。
I have catched a cold so I can’t go your party. 風邪を引いてしまったのであなたのパーティーには行けません。
何か今に繋がる理由を話すのであれば、現在完了を使いましょう。

過去形は「今と切り離された」感覚
現在完了は「今に迫り来る」感覚

現在完了は今に繋がっているので、単に過去の事を話す場合には使うことが出来ないのです。

■参考文献

・「ハートで感じる英文法 決定版」大西泰斗/ポール・マクベイ (著) NHK出版 2018/08/10