使役構文 make,have,get

使役構文のmake,have,getは基本動詞と呼ばれ、日常的に多彩な使われ方をしています。

■make 「作る」
makeの基本イメージは粘土細工のように何かをコネコネしながら作り上げる動作です。makeが使われる場面は常に「作る」ことの延長線上にあります。
What do you make of his behavior?
このmakeもof以下から「意見や感想を作り上げる」という意味で「彼の態度どう思う?」の意味になります。makeのすべては「作る」という意味の投影にすぎません。作り上げたというイメージから達成感のニュアンスも出てきます。

■have 「〜のところにある」
haveは位置を連想させ、動きを感じさせない静的な単語です。何かを手に持っているのではなく、「〜のところにある」というイメージです。
haveはその所有者のところにある、その場所に位置しているという位置を示す感覚です。

eatやdrinkと似た働きをするhaveがあります
have tea
have lunch
しかし、haveはeatやdrinkとは違って、動作が見てきません。「くちゃくちゃ」や、「ごくごく」といった動作が見えず、ただ位置関係として「そこにある」ことを示すのがhaveです。動作を連想させないのがhaveの基本イメージになります。

■get 「動いて〜」
getは「持つ・手に入れる」という意味ですが、手に入れるまでの動作が強く意識されます
haveとは真逆で、getは動的なイメージを持つ単語です。この単語には常に動きが感じられます。「動作する感覚」が常にあります。

She was angry.
She got angry.
wasだと単に起こっていた、という状態を意味するだけです。
gotを使うと、何かが引き金となって怒った状況に繋がったという、そこに至るまでの動作・動きがイメージされます。

take a taxi.
get a taxi.
takeはそこにあるものをヒョイっと拾ってくること。getは目の前にタクシーがないから自分から動いてタクシーを捕まえていくということ。

■使役構文での使い分け
haveとgetの使い分けは単語のイメージで決まります。

makeは使役される人の意志とは関係なく、話し手の意志しか反映されないため、文脈によっては強制的に聞こえます。そのため、罰として何かをさせる場合に使います。
My teacher made two bad boys clean the toilets.

haveは「動き」を連想させない単語です。圧力や話し手の意志を反映しなくても、自然的にそういう状況にできるときにhaveを使います。
I’ll have my secretary email it to you right away.
I had my hair cut.

getは「動き」を連想させる単語です。使役の場面では働きかけの場面で使います。
I’ll get my children to give you a hand.
また人に働きかける場面で使われるので、to~を使って何をさせるのかを示す文が後ろにつくことが多いです。toは矢印(→)で対象を指し示す言葉です。

使役される人と発話者の関係性を理解してこれらの単語を使い分けます。
対人関係で自分が相手の事をどう思っているのか、その人に抱いている見方が反映されてしまうのです。
このように英語での微細なニュアンスを使い分けるようになりましょう。

参考文献

・「ハートで感じる英文法 決定版」大西泰斗/ポール・マクベイ (著) NHK出版 2018/08/10