言語学習になくてはならない辞書。その辞書の歴史や成り立ちを紐解いていく中でどのような変遷があったのか、教育者イラン・スタバンスさんがウェブスター辞典の歴史を例に解説している動画です。
( 分野【言語学】/ 難易度・専門性【4/10】*あくまで主観に基づく目安です。)
動画資料
概要・レビュー
・辞書はかつて多くの人が自分独自の辞書を編纂していたが、多くの場合は著者亡き後時代遅れとなり忘れ去られていった。
・アメリカの弁護士であり作家のノア・ウェブスターがアメリカ英語辞典を1828年に出版。アメリカ独自の英語を持たなければ英国からの真の独立はないことを掲げていた。
・ウェブスターの辞典は語義の規範を示したものであり、実際に人々が話す語句の用法を示していたわけではなかった。
・ウェブスターの名前は広く有名になっていき、彼亡き後メリアム兄弟が辞典の権利を買い取りメリアム・ウェブスター辞典が始まった。
・どの言葉を辞書に掲載するべきか、はとても重要な問題であり、今では一人の権威者ではなく複数の言語の専門家グループが監修している。
本動画では辞書の歴史を一通り学ぶことができます。昔の時代になる程、編纂者のものの見方やバイアスなどで言葉の定義が歪められ狭いものとなっていますが、現代になるにつれいろんな意味や価値観の多様性を反映して内容も更新されていきます。
つまり、言葉は常に変化し移り変わっていくもので、辞書が言葉を決めるのではなく、現実世界に生きている我々の言葉の使い方こそが辞書の内容を決めていくと考えられます。辞書に定義された言葉の使い方こそが唯一絶対に正しい、と考えるのは言葉の実態とはかけ離れた見方なのかもしれません。
画像で覚える英単語
malevolent 悪意ある
noun 名詞
cramping 痙攣、こむら返り、激しい腹痛
Lexicographer 辞書編集者
drudge あくせく働く人、奴隷のように働かされる人、つまらない仕事を押し付けられた人
pitiful 哀れな、痛ましい、不憫な
lucrative 儲かる、金になる仕事
curated 精選された、キューレーションされた
profanities 冒涜、ばちあたりな言葉、不敬のprofanityの複数形
legitimize 合法化する、正当化する、適法とする
pronoun 代名詞(名詞の代わりに使われる、あなた、彼ら、彼女らなどの語句)
affirmed 断言した
【出典】
https://www.ted.com/talks/ilan_stavans_who_decides_what_s_in_the_dictionary?language=ja#t-36992