世界には競技ディベートというものがあり、異なる意見の相手と対話をするディベート自体が競技として評価される風土があります。今回紹介する動画では世界的な競技ディベートのチャンピオンのジュリア・ダールさんがいかに自分と異なる意見を持つ相手と対話を行うのか、自身の父親や職場での経験を踏まえた有意義なアドバイスを提供してくれます。
( 分野【コミュニケーション・心理学】/ 難易度・専門性【5/10】*あくまで主観に基づく目安です。)
動画資料
概要・レビュー
・つい私たちは議論の場で勝ち負けにこだわってしまうが、そのこだわりを捨てて、お互いに建設的で前に進むやり取りを心がける必要がある。
・自分の意見を変えたり柔軟な態度をとることが信念がないと見られてしまう。この見方を信念の固執といい、意見の分断を深めてしまう。
・協働のための建設的な会話のポイントは、好奇心を抱くこと、議論を通じてお互いのアイデアを磨くことに意識を向けること、共通の目的を意識すること。
・人は自分の会話に興味を持ってくれる人に興味を抱く。
アメリカにはコミュニケーション専攻があり、いかにもその授業で使われていそうなディスカッションについての内容でした。日本人が苦手とするディベートは海外では競技として扱われるぐらい重要視されています。マウントの取り合いや勝ち負けのやりとりから卒業して、お互いのアイデアをまずは受け入れ、認め、価値を高めていき、共通の目的について話し合えることが建設的な会話に欠かせないのです。
画像で覚える英単語
swing 前後に揺らす、~を思い通りにする、変化する、揺れ動く
constructive conversations 建設的な会話
pollsters 世論調査員
double down 倍賭けする、決意を持って何かをする
perseverance 忍耐、粘り強さ
unbridgeable 橋渡しできない、相違が埋められない
cage fight 個人の格闘技、二人がお互いに戦い合うこと
run headlong into ~に猪突猛進する
punishable 罰すべき
one-shot deal 一発勝負、やり直しのきかないこと
high-stakes 一か八かの
bogged down にっちもさっちもいかなくなる、身動きが取れなくなる
practicalities 実用性
inevitable 避けられない、必然的な
indigenous 先住民族、土着の、原産の
adversary 敵対者、敵の
【出典】
・https://www.ted.com/talks/julia_dhar_how_to_have_constructive_conversations?language=ja#t-627315