任天堂よりゲームボーイで80年代後半から90年代前半にかけて発売された「スーパーマリオランド」シリーズ。今回紹介する動画では、このシリーズをアメリカのゲーム歴史研究家Norman Carusoさんが語ります。当時の任天堂関係者の話を引用したり、歴史的価値のある映像の引用など資料的価値が高い映像となっています。私自身もかなり思い入れのある本作。特に初代のマリオランドと6つの金貨は相当に遊びこみました。
動画
概要・レビュー
・「スーパーマリオランド」シリーズは今では過小評価されていると思うけれど、後続のマリオ作品に大きな影響を与え、幼い頃の自分の人生といってもいいぐらい思い入れのある作品だ。
・今ではマリオファミリーの一員となった「デイジー」や「ワリオ」は「マリオランドシリーズ」なければ存在しなかった。
・1作目の「スーパーマリオランド」はこれまでのマリオの世界観と微妙な違いがユニーク。操作感覚は少し癖があるが、ユニークな世界観あるステージを巡るのも面白く、マリオのゲームとして世界中で大ヒットした。
・2作目の「スーパーマリオランド2 6つの金貨」では、マリオは誰かのためではなく、自分自身の領土と城を奪還するために冒険する。ステージ構成がとてもユニークで、ゲーム的な難易度もバランスよく整えられている。本作ではマリオの正反対のキャラクター「ワリオ」が初登場する。セーブ機能もつき、ボリュームも増大した名作となった。
・3作目は「スーパーマリオランド3 ワリオランド」はワリオが主役となったゲームとなった。実質的なマリオが活躍する「スーパーマリオランド」シリーズは「6つの金貨」で終了となり、これ以降ワリオをメインキャラクターとしたゲームが続々と生まれてくる。アクション要素の多彩さ、ステージギミック、パワーアップアイテムに「にんにく」などマリオと異なるユニークな点が面白く、ステージに散らばった財宝を集める要素は幼い頃のコレクション欲を大いに刺激された。
・その後バーチャルボーイの失敗により、マリオランドの続編は幻の作品が確認されるのみに終わる。のちに「スーパーマリオ3Dランド」が発売されるものの、それは言葉は似ているものの「スーパーマリオランド」シリーズとは異なったものだった。「スーパーマリオランド」は「デイジー」や「ワリオ」、さらにのちの「ワルイージ」の誕生に繋がる大きな影響をマリオシリーズ作品に残したと言える。
私も個人的に「スーパーマリオランド」は遊び尽くした思い出の作品です。子供の頃にはまるで考えなかったのですが、マリオは自分の土地や城を持っているなんて今考えると相当な有力者ですよね。全シリーズを通してシステムや世界観なども作り込まれていて、特に「6つの金貨」は三匹の子豚などの童話のモチーフも引用してあったのでかなり印象に残っています。私は宇宙の概念を本作の宇宙のステージで学びました(ジャンプがふわっとするので)。子供ながらに遊んでよかったなぁと思う作品です。
他にも背景BGMを担当したサウンドクリエイターへの言及やそのほか開発陣のエピソードなどスーパーマリオランドシリーズの歴史を紐解いている動画なので、興味がある人は是非ご視聴ください。
画像で覚える英単語
franchise ブランド、商標権、営業販売権を与えること
solid title 堅実なタイトル
become staples 繰り返し使われる不可欠な要素、必需品となる
co-worker 同僚
envision 心に思い描く、想像する
hypnotized by ~にうっとりする、〜に魅了される、催眠術をかけられた
kidnapped 誘拐された
debut デビュー、初めてお見えする、人目に出る
traverse 超える、横切る、横断する、矛盾する、反対する、検討する
Toad キノピオ
(C) Nintendo
extra life 残機
implement プログラムに機能を実装する、政策などを実行に移す、埋め込む
hieroglyphics ヒエログリフ
bamboo 竹
Jiangshi キョンシー(中国のゾンビ、死後に動き回る妖怪)
(C) Nintendo
hopping 飛び回ってる、忙しく動き回っている
vampire 吸血鬼
chutes 傾斜台で落とす、傾斜台、滑り台、急斜面の急流、滝、パラシュート
jingles チリンチリンと鳴る音
repetitive 繰り返し、くどい
stomping on 踏み破る、足踏みする、踏む(注;マリオは敵を踏んでやっつける)
stiff 硬い、硬直した、凝った、動かすと痛い、ぴんと張った、堅苦しい
physics 物理学
skidding off 横滑りして外れる、落ちていく
cliff 崖
dime ほんのわずかなお金、アメリカで10セント硬貨
projectile 押し出す、発進する、ロケットなどの発射ミサイル
whizzes ヒュ(シュ)ーっと音を立てるもの、本文脈ではステージをマリオがびゅんびゅんと通り過ぎていく意味合い
sprites 画面上の図形たち、画面上の小さなキャラクターを高速に合成表示するための技術的な仕組み
backdrops 背景
villain 悪党、悪人
Bluto-type enemy ポパイ漫画に出てくる敵役Blutoみたいな敵、敵対する人
neat! すてきな!すばらしい!
as good as ~と同じぐらい良い
barely fall かすかに下降していく
whopping とてつもなく、べらぼうに大きい
hefty ずっしりと重い、大変な努力がいる
tallied up 集計される、得点(スコア)が計算される
ponying up いやいや支払う
dough 現金、ゲンナマ、金銭
drew me in 私を引き込んだ
hyped up 興奮して、イライラして、張り切って、元気に、わざとらしい、偽物の
tease からかう、じらす、ひやかす
出典
The Super Mario Land Series | Gaming Historian
・https://www.youtube.com/watch?v=Jg1IIIJTrBI&t=1342s&ab_channel=GamingHistorian